大臼歯部抜歯即時埋入セミナーを開催

2025年9月21日、京セラインプラントの講師として、歯科医師の先生方を対象に 「大臼歯部抜歯即時埋入セミナー」 を行いました。
講義に加えて模型を用いたハンズオン実習も組み合わせ、理論と実技の両面から学んでいただける内容としました。
講義パート
講義では、最新のエビデンスと臨床データを踏まえながら、次のような内容を解説しました。
- 抜歯即時埋入の適応・禁忌と診断基準
- 抜歯窩形態(Type A・B・C)とそれに応じた治療方針
- リッジプリザベーションと即時埋入の比較データ
- サブマージ・ノンサブマージの選択基準
- ガイドサージェリーやデジタルワークフローの有効性
特に 「初期固定の獲得」「頬側骨の評価」「埋入深度と補綴設計の関係」 は、臨床成績に直結する重要ポイントとして重点的にお伝えしました。

ハンズオンパート
後半は、模型を用いたハンズオン実習を実施しました。
参加者には、臨床と同じ手順で実際にシミュレーションを行っていただき、
- 周囲組織を守る抜歯方法
- 中隔骨を利用した初期固定の確保
- 2mm以上のギャップに対する骨補填材・膜の選択と応用
といった実践的なスキルを体験していただきました。
受講された先生方からは、
「エビデンスを踏まえて実際の手技に落とし込める構成が非常に理解しやすかった」
といった評価をいただきました。

まとめ
大臼歯部の抜歯即時埋入は、骨形態や軟組織条件の把握、そして適切な埋入ポジションの決定が成功のカギとなります。
今回のセミナーを通じて、受講された先生方がより精度の高い診療を実践し、患者さんに安心で質の高いインプラント治療を提供できるようになることを願っています。